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私のBB体験記 
 

(6) 文字カードとフォニックス 

小学生クラスで「今日は文字のカードを出してあげましょ」といったら、早速「あ、いやだ。お勉強するんでしょ。私はゲームがいい!」この教室には遊びに来ているはずなのに、お勉強するなんて約束が違うんじゃないの、と言いたげな表情をしているKちゃん(小3)。Po-Poを読もうとした時も「本を読むのはいやだ。ゲームがやりたい」と言ったKちゃんです。彼女はゲームでチップをいっぱいもらってwinnerになってシールをもらうのが主な目的でやって来ているんです。それでもいつか勉強が始まるんじゃないかと疑っているんですね。鋭い!

私「文字カードにちょっと色をぬるだけよ」

Kちゃん「分かった。だったらいいよ。どこをぬるの?」

私「少しづつやっていくからね。誰からいこうかな。Bettyちゃんのカードを取ってみよう」

「わかんない」「あ、分かった。これだ!」「えー、どれどれ?」「1番だからこれだよ」

というざわめきが収まって、

私「そのとおり。左肩にbがあるでしょ。これがb(ビー)。これはビーのカードだね。右肩に〔b〕のマークがあるね。これば〔b〕という音のマークです。Say together. 〔b〕、〔b〕、〔b〕」「えー、ブーちゃんみたいでへんなの」

「ん?へんかしら。じゃそのへんな音を出すbをマーカーでぬってみましょ。
何こぬれたかな」

「2こ」

「4こあるよ。Bもそうだよね」

「そうだね。Bは大文字、bは小文字だね。どちらもビーだね」

「じゃ4つだね」

「ぬれたら、こんどはpointingしていってみましょ」

Betty Botter bought some butter.」

「今度はPeterのカードにしましょ」

p〕、〔p〕、〔p〕とやって、bとpは息が強く出る口の作り方は同じでも、のどに手を当てて声帯が震える、震えないのちがいがあることを実感させます。

「次はLucyちゃんをやってみよう」

「〔l〕、〔l〕、〔l〕。ルとはちょっとちがうね」と舌先を前歯の裏につける口の作り方をさせます。「ルには聞えないけどそれでいいのよ」といってpointingしながら何回〔l〕が入っていたかを感じさせます。

「さて、今日のマーキングはここまでにして、今度はこのぬったカードを絵カードにまぜてビンゴをしましょ」

グループ1の絵カードから任意に3枚はずして字カードを3枚まぜてシャッフルして

x4に並べます。ダブルで得点になる場合もあるので、ちょっと目先が変わったビンゴになります。徐々に色ぬりも進んでいくと、絵と文字半々のビンゴや、文字カードだけのビンゴも出来るようになります。こうして、何度も文字カードを出しているうちに、文字カードアレルギーも薄れていくようです。

グループ1と2は子音で、〔f〕、〔v〕、〔l〕、〔r〕、〔 〕、〔 〕、〔 〕、〔 〕などは難しいですが、少し大げさに口のつくり方をやって見ます。すぐに出来るようになるわけではありませんが、下唇に歯を当てたり、舌先を噛んだり、子どもたちは少し苦闘します。特にDr .SmithもStampsも5回も舌を噛むのですから、難しいですね。それにしても何と工夫が凝らされているカードでしょうか。舌を巻いてしまいます。

  グループ3と4は母音で〔 〕と〔 〕の区別、〔 〕と〔ou〕のちがい、〔i〕と〔i:〕、

u〕と〔u:〕、〔ei〕と〔ai〕、〔au〕と〔ou〕、〔 〕があることに気づかせたい。しかし、pronunciationはあとからでも努力次第でいくらも改善の余地はあるのですから、「すらすら」に支障をきたすようにはやりたくありません。やんわりと、でもくり返しやります。

これらはあくまでもどのsentenceもすらすら言えることが大前提です。sentenceがしっかり入っているからこそ、未だ文字自体が読めていなくとも、pointingしながら、あたかも読めているように思わせる魔法がかかるのです。

  ひと通り全部の音と文字をつなげる作業をしてやると(大体2ヶ月ほどかかった)、こんどはphoneticビンゴができます。4x4に並べて、たとえばグループ1では、
「〔f〕、〔f〕さあ誰のカードかな?」「fishだ!」「あたりー」「The flying fish will get to the forest.」「〔k〕、〔k〕だーれ?」 「Ken and Kate」 「Cathyもだよ」 「Very Good!」
この場合は2枚1度に裏返すことができる。グループ3と4では〔ei〕〔ai〕などダブル、トリプルで裏返せるので面白いです。 phoneticビンゴは忘れたころにひょっこりやります。すると少し新鮮味が味わえます。絵カードでも文字カードでもできます。子音と母音をまぜてやっても面白いと思います。ビンゴのバリエーションは広がっていきます。

  文字カードが目に慣れてくると、花札ゲームも「絵と絵をあわせる」やり方から、「絵と字をあわせる」やり方もできます。ドーナツゲームも鬼札を絵カードにして文字カードを読むゲームにすることもできます。UFOゲームも絵と字をまぜてやると面白そう。これは今思いつきました。こういうことを積み重ねていくと難波先生のおっしゃる「文字は音で書く」になっていけるかなーと思っていますが、どうでしょうか。

  Kちゃんの「イヤダ!ワタシはゲームがヤリタイ!」を私はとても歓迎しています。彼女のこうした反応は、先生である私のいうことに子どもたちが諾々として従ってやっていくというクラスにならずに生き生きとした雰囲気になっていくきっかけになってくれています。彼女の要求に押し切られることなく、しかも彼女の気持ちを尊重していくように私としても工夫が迫られることになります。なかなか得がたいpersonです。

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