よくある質問

よくある質問

導入編

 Q  はじめて英語を学習する小さな子に、いきなりセンテンスから入るB.B.カードは難しくありませんか?

 A
 小さい子どもほど文章を丸ごと覚える能力に長けており、カードゲームが楽しめる年齢であれば、問題なく遊べます。最初はセンテンスの意味がわからなくても、繰り返し遊んでいるうちにやがて理解し始めます。


 Q  B.B.カードのセンテンスを覚えても、会話の練習にはなりませんよね?

 A
 "Hello!", "How are you?", "How old are you?"などのいわゆる会話表現は、レッスンのはじめの時間に数回繰り返せば、子どもは簡単に覚えます。それよりも、B.B.カードのねらいは、英語の文構造を身体にしみこませて、自分の言いたいことを表現できるようになることです。あいさつは英語で言えたけれど、その先は沈黙・・・ということが無いように!!


 Q  何ヶ月くらいで、64枚全てのカードを覚えられますか?

 A
 お子さんによって差がありますし、1時間の授業のうち、どの程度B.B.カードで遊んでいるかにもよりますので、はっきりとしたお答えはできません。ただ、自宅でB.B.カード付属のCDを聞いてくる子は、やはり覚えが早いようです。


 Q  B.B.カードには1人称や2人称の文章がありませんし、疑問文も少ないですが、どうやって教えたらよいのでしょう?

 A
 オリジナルセンテンス:Betty Botter bought some butter.で例をあげると、「私がバターを買ったら?」と質問し、"I bought some butter."と答えてもらうなど、BBのセンテンスを核にして発展させていけばいいのです。
もちろん、最初から生徒に正答は望みません。質問を投げかけることによって、生徒に一瞬考えさせて、すかさず先生が答えを言ってあげます。ゲームをしながら、そういったやり取りを繰り返すうち、先生がこう尋ねたら、こう答えればいいんだというように、覚えていきます。
疑問文も同様に"What did Betty Botter buy?", "Did she buy any butter?", などと尋ねます。


入門編

 Q  「基本ビンゴ」って何ですか?

 A
 B.B.カードでカルタやトランプゲームなど、あらゆる遊びができますが、センテンスを覚えるのに一番適しているのは「基本ビンゴ」です。先生が読み札のセンテンスを読むのを聞いて、それをリピートしながら絵札を探します。

【使うもの】
(1)◆マーク(No.1~16)の絵カード(プレーヤーの人数分)
(2)◆マークの字カード(先生の読み札用―良くきっておく)

【遊び方】
プレーヤーは、自分の前にカードを横に4枚、4段並べる。先生が読み上げるセンテンスを全員でリピートしながら、どの絵カードのものなのか、勘を働かせて見つける。

先生は各人の選んだカードを見て、正解ならば「当たり!」、違っていたら「はずれ!」と言いながら確認し、皆で正解のカードを裏返す。

初めてのビンゴで正確にセンテンスをリピートをするのは無理なので、「なんとなくムニャムニャ」言えていれば良い。

一般のビンゴは1列できたら上がりだが、セルム式ビンゴは残り4枚まで読み進め、縦・横・斜め何列できたかを競う。

ゲーム終了後、”How many bingos do you have?”, “How many bingos did you get?”などと順番に隣の人に聞いて行く。そしてビンゴの数が一番多い人に”You are the champion this time!!”などと言って皆で拍手。

※ハート、スペード、クラブ、ダイヤのどのマークのカードから始めてもOK。


 Q  「おまじない」って何ですか?

 A
 セルムでいう「おまじない」とは、動詞の活用形のこと。基本ビンゴなどのゲームを始める前にカードを並べますが、その間に先生が"buy - bought - bought", "come - came - come"などと言い、生徒達はそれをリピートします。これは、子ども達のお喋り封じになるだけでなく、後の学習でも大いに役立ちます。


 Q  絵カードの下に書いてあるフレーズはいつ頃入れるのですか?

 A
 小学校中学年より下の年齢からB.B.カードを使い始めるのならば、64枚全てのカードを満遍なく覚えてからでよいでしょう。このフレーズは、中学英語や英検の問題によく出ますので、もうすぐ中学生、あるいは既に中学に入ってからB.B.カードを使い始める場合は、最初からフレーズを入れて遊んでもいいと思います。


 Q  字カードはいつ頃、どのように入れるのですか?

 A
 絵カードを見て大体センテンスが言えるようになったら、カルタやビンゴの時に字カードを絵カードの中に数枚混ぜます。そして絵カードは得点1点、字カードは2点というルールにすると、子ども達は一生懸命字カードを探します。このような方法で文字に親しんだら、字カードだけで絵カードと同様に遊びます。
また、副教材の『Time for Writing』を使って、覚えたセンテンスを書く練習もします。


発展編

 Q  ダイヤグループのカードを完璧に覚えてから、次のグループへ進んだ方がいいですか?

 A
 大体8割がた覚えたら次のグループへ進み、どのグループのカードでも、満遍なく遊びましょう。完璧に覚えてからでは、新しいグループのカードで遊ぶのを嫌がる子も出てきます。


 Q  ビンゴばかりで飽きませんか?

 A
 同じビンゴでも、配点の工夫で新しいゲームに生まれ変わります。例えば、「Xビンゴ」は、ビンゴがX字にできていたら、通常のビンゴのポイントの他に、3ポイント余計にもらえます。「トレードビンゴ」は、プレーヤー全員が最上段の一列を右隣の人にまわし、ビンゴをします。同じカードが2枚あれば、そのカードが読まれた時に2枚いっぺんに裏返すことができ、ゲーム性が高まります。2度、3度、トレードすれば、さらに面白くなります。
その他「頭脳ビンゴ」、「ブラックアウト」、「8ビンゴ」など、多くのバリエーションがあります。
また、時には読み手を生徒にさせてあげましょう。生徒は字が読めなくても、絵カードを見ながらセンテンスを言うことができます。


 Q  文法事項は、どのように入れていくのですか?

 A
 オリジナルセンテンスをほぼ覚えた段階で、文法事項をビンゴで入れていきます。
先生がまずオリジナルセンテンスを言って、生徒達はリピートしながら絵札を探します。次に例えば代名詞を教えたい場合は、先生が代名詞に変えたセンテンスを言って、生徒に真似をさせます。ビンゴで文法のルールが一通りわかったら、7並べなどのゲームで遊び、定着させます。
オリジナルセンテンス:Betty Botter bought some butter.
代名詞で:She bought some butter.
※時制や関係代名詞などを教える時も同様にします。


 Q  フォニックスやリーディングは教えないのですか?

 A
 B.B.カードのセンテンスには、繰り返し同じ音が使われていますから、子ども達は遊びながら自分でフォニックスのルールを発見します。
例えば、Bee can see three green trees.の文章から、「eが2つ続くと、[イー]という音なんだ」ということを、ルールを教えなくても自然に覚えます。
リーディングは、機能語(代名詞、前置詞、接続詞、間投詞)を使えるようになるためにも、子どもの発想力を引き出すためにも重要です。先生や生徒さんの好きなお話をどんどん読み、作文もしてください。