セルムについて

セルム児童英語研究会のご紹介

世界の垣根が低くなり、今後ますます英語が必要になると叫ばれています。
小学生のうちから英語を習って苦手意識をもたせることなく、楽しく学んで力をつけてもらいたいと誰もが考えていることでしょう。B.B.カードは長年の現場経験から生まれた教材で、子ども達を管理したり強制したりしながら教授するのでなく、リラックスして遊びながら自然に英語を体得させるのが特徴です。一般的な英語教授法に限界を感じていた教師たちからB.B.カードが支持されて1986年にセルム児童英語研究会が発足しました。
以来、月に1度研究会を行い、現場で直面した問題を話し合ったり、B.B.カードでの指導法に関するアイディアを交換したりしています。研究会の内容は“BB Newsletter”で報告しています。

セルム児童英語研究会の活動

研究会

月1回の定例研究会(オンライン/対面)※対面は東京のみ、隔月開催

Newsletterの発行

 SNSによる情報発信

出版部

 教材の企画・出版・販売

 講習会の開催

ご挨拶

「B.B. カード考案者」 難波悦子

「B.B. カード考案者」 難波悦子

皆さんこんにちは。「B.B.カード」考案者の難波悦子と申します。このカードは一人でも多くの子どもに、まず、英語が好きになってほしいという願いをこめて作りました。「基本は遊んで学ぶ」をモットーに徹底的に遊ぶことがねらいです。目標は「英語の語感」を習得することです。その理由は「英語を勉強することが楽しい」と思える子どもになってほしいからです。

私的経験ですが、英語が出来るようになりたいといって、興味津々、やる気十分、英語大好きなはずの子ども達が、中学2年の2学期後半くらいに、第一陣が脱落します。中学では成績も良く、本人も英語が得意だと思っていた生徒達でも高校1年の2学期に第二陣の大量脱落があります。私はこの原因を「彼らに英語の語感が育っていなかったから」と踏んでいます。

1980年に「B.B.カード」が誕生して以来、ずーっと「騙されたと思って使ってみて?」とお会いする先生ごとに、言い続けています。1986年には好奇心旺盛な先生方と一緒に研究会を立ち上げました。今ではごく普通に「B.B.カード」は子ども達にも先生にも優しい教材ですとお奨めしています。それは、先生にとって「レッスンのための準備に時間をとられない」こと。子ども達にとっては「頑張らなくてもよい」からです。こんなことを言うと大概の先生や生徒のお家の方は耳を疑うかもしれませんね。でも、実際、これが「騙されたと思って使ってみて?」と長年言い続けた事由です。

おかげさまで、カードで遊んで英語大好き!という子ども達がたくさん誕生しました。彼らが大人になり、今度は自分がB.B.カードを使って子ども達に英語を教えている人もいます。大変うれしいことです。これからも「英語大好きな子ども達」を育ててゆきたいと思っております。

セルム児童英語研究会創設者、英語教育ユニバーサルデザイン研究学会顧問


セルム児童英語研究会 代表 中村由紀子

セルム児童英語研究会 代表 中村由紀子

セルム児童英語研究会は、1986年に「B.B.カード」考案者の難波悦子氏が、初代の代表として主宰され、以来研究活動を続けてきました。現在、私が二代目代表を務めております。

私の児童英語との本格的な関わりは、子育て中に近所の子ども達を相手に英語絵本の読み聞かせや、music game等を楽しむクラスを始めた頃からでした。1冊の絵本を何度か読むうちに、いつの間にか子ども達は暗唱も出来るようになり、それではと、皆で画用紙に絵を描いて紙芝居作りをしたりもしました。それなりに子ども達は楽しんでいるように見えました。しかし、ひとつの絵本に書かれた文章はすぐ覚えても、又新しい絵本に変わってしばらくすると、以前に読んだものは、ほとんど忘れてしまう事に気が付きました。2~3年が過ぎ、だんだんと自分のやっている事には意味があるのか、こんなことで、子ども達に英語の力は付くのだろうか?と悩み始めた1983年に、ある児童英語教師のワークショップで「B.B.カード」に出会いました。

初めてB.B.カードを手に取った瞬間の「これだ!」という直観は間違っていませんでした。すぐにその翌週のクラスで使い始めた時、子ども達の表情は、絵本を読み聞かせている時の表情とはまるで違っていたのです。B.B.カードのゲームでは、早口言葉のようなBBセンテンスを皆いきいきとした表情で言い始めるのです。そして、回数を重ねる毎に、まるでスポンジが水を吸い込むように、どんどん子ども達の中に浸みこんでいきました。私も一緒に遊びを楽しみつつ、各センテンスへの色々な声掛けで、意味内容の理解、フォニクス、文法整理、reading、作文等へと、少しずつ生徒から引き出していくことができるようになりました。その子ども達とのやりとりは、まさにB.B.カード・メソッドの醍醐味のひとつだと思っています。カードゲームを繰り返しつつ、様々な問いかけをすると、何も「教えていない」のに子ども達は、面白がって色々な答えを出してくれます。子ども達の新鮮な反応、発想に寄り添いつつ、私自身もそれを受け止められるような感性を絶えずもち続けていけるよう、子ども達と共に成長したいと願っています。

セルム児童英語研究会は、最初は「B.B.カード」に興味を持った「お母さん先生」方の「小さな勉強会」からスタート致しました。おかげ様で、今では北海道から沖縄に至る大勢のセルム会員の皆さんの参加で大きく成長することが出来ました。子ども達に意義のある、又将来に繋がる英語力をつけて貰いたいと願いながら、真剣にその方法を研究する熱心な先生方の集まりです。B.B.カードを通じ、有志の皆さんが集う勉強会のグループも、国内の色々な地域に生まれています。

又、毎年8月に開催される「サマー・ワークショップ」では、全国から大勢のセルム会員が集まり、講演会や実践報告等を通じ、会員相互の交流や研鑚の場ともなっています。

更にB.B.カードは私立及び公立の小、中学校英語担当の先生方にもご支持頂けるようになり、研究会の役割もますます重要になってきました。これからも、日本の将来を担う子どもたちにとって、実りある英語活動となる方法を提案して参りたいと存じます。ご興味のある方は、是非当研究会までお問い合わせください。

セルム児童英語研究会 本部講師 木島 祐子

セルム児童英語研究会 本部講師 木島祐子

東京・四谷にあるセルム本部で教師向けセミナーを担当しています。

B.B.カードを使ってレッスンをしていると、「教えていないのに、なんで分かるの?」と、子ども達に驚かされることが多々あります。
早口言葉的に英語のリズムを楽しみながらセンテンスを声に出し、ゲームを通して多量の音をインプット。その成果や結果を細かく問わずに進めていくと、子ども達はいつの間にか出来ることや分かることが増えていき、自分なりの言葉でアウトプットするようになるのです。

B.B.カードには英語のリズムやイントネーション、文字と音の関係、文構造、単語、熟語、文法、会話の基礎を身につけるエッセンスが詰まっています。これらを学習動機の強くない子ども達に教え込むのは困難です。けれども、B.B.メソッドはカードゲームという遊びの形式をとっているので、机上の勉強とは違って楽しい。楽しいから繰り返し遊び、それが結果的に語学習得に不可欠な反復練習になっています。楽しく取り組んでいるうちに、自然な形で英語学習の土台が築けるのがB.B.メソッドの特徴です。

セミナーではゲームの手順だけでなく、子ども達の気づきを促す声の掛け方、64枚のカードを自在に発展させるヒント、思わず英語を使いたくなるクラスの雰囲気づくりなどもお伝えします。これらは全て、長年にわたってB.B.カード使っている先生方の現場の経験や創意工夫から生まれたものです。